一日一曲(783)中田喜直:四手連弾のための組曲「日本の四季」

 本日は、生誕100年(1923年8月1日生)を迎えられた日本の作曲家、中田喜直さんの作品をご紹介します。
(本日と明日はパガニーニ特集はお休みです)

 中田喜直さんは東京音楽学校本科器楽部ピアノ専攻の卒業ですが、歌曲の大家として日本を代表する作曲家の一人と評されています。

 本曲はピアノの連弾の曲ですが、自作や他人の歌曲の引用が見られます。
 曲は以下の6曲から構成されています。私が聴いて引用が確認できた曲についても記しておきます。

第1曲:春がきて、桜が咲いて(引用:「春が来た」「早春賦」)
第2曲:五月晴れと富士山
第3曲:長い雨の日と、やがて夏に(引用:「夏の思い出」)
第4曲:さわやかな夏とむし暑い夏と(引用:「夏は来ぬ」)
第5曲:初秋から秋へ(引用:「小さい秋見つけた」「もみじ」)
第6曲:冬がきて雪が降りはじめ、氷の世界に、やがて春の日差しが(引用:「雪の降るまちを」「早春賦」)

 第2曲では、2曲ほど引用があるのではないかな、と感じたのですが、曲名は分かりませんでした。他にも第1曲、第3曲でそれぞれ1曲、引用らしきものがあります。第6曲でもう1回、中田喜直さんのお父様が作られた「早春賦」が再度引用されて「終」となります。
 
 聴いたことのあるメロディが頻出する曲なので、親しみやすい曲ではないでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
中田喜直:四手連弾のための組曲「日本の四季」

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