一日一曲(795)長澤勝俊:四つの前奏曲

 本日は、生誕100年(1923年8月2日生)を迎えらえた日本の作曲家、長澤勝俊さんの曲をご紹介します。

 長澤勝俊さんは子供の頃に作曲家になろうと決意しましたが、第二次世界大戦で戦地赴くことになります。従軍先にベートーヴェンの第三交響曲「英雄」のスコア(総譜)を持っていかれたという逸話が残っています。オランダ軍の捕虜体験を経て帰国したのち、、日本大学芸術学部で本格的に作曲の勉強を開始しました。邦楽器のための作品を多く創っており、1964年には現代邦楽の演奏団体である日本音楽集団が設立に創設メンバーの一人として深く関与しました。そういった活動などが評価され、1990年には紫綬褒章を受章しています。

 本曲は、長澤さんのライフワークである、現代邦楽のための一曲です。 十七弦箏の曲です。ただ、現代邦楽といっても、長澤さんの作品はどこか懐かしいメロディが聴こえてくるような感じで、親しみやすい曲想となっています。
 曲は4曲で訳14分の演奏時間。所々、結構難しいことをやってるように聴こえます。十七弦箏の新たなテクニックなども開発されたのではないかと思います。個人的には激しく動き回る第4曲が気に入りました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
長澤勝俊:四つの前奏曲

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