一日一曲(806)ガッテルマイヤー、ハインリヒ:スペイン組曲

 本日は、生誕100年(1923年7月9日生)を迎えらえたオーストリアの作曲家、ハインリヒ・ガッテルマイヤーさんの曲をご紹介します。

 ガッテルマイヤーさんはオーストリア北部の街ジーアニングで生まれ、1941年にアカデミー・ギムナジウム・リンツを卒業しますが、間もなく徴兵されてしまいました。戦後、1945年から1950年までウィーン国立音楽大学で作曲を学んでいます。なお、ガッテルマイヤーさんはウィーン大学でドイツ語の研究もされていらしたそうです。1964年からウィーン国立音楽大学で後進の指導にあたられました。その後、1973年から4年間オーストリア現代音楽協会の会長を務め、1990年から2年までAKM作家・作曲家・音楽出版社の会長、2001年から2年までオーストリア作曲家協会の会長など、オーストリア音楽界の要職を歴任されていらっしゃいます。2018年、95歳の誕生日の四日前に亡くなられました。

 本日の曲はピアノの4手連弾曲です。「スペイン組曲」と題された本曲は、5曲で構成されていて、演奏時間は約15分の比較的小さな曲です。スペインの踊りの音楽がふんだんに盛り込まれているようで、聴いていて楽しい気持ちになる音楽です。4手連弾のレパートリーとして、もっともっと有名になってもよい曲ではないか、と感じました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガッテルマイヤー、ハインリヒ:スペイン組曲

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