一日一曲(820)ドリング、マデリーン:色彩の組曲

 本日は、生誕100年(1923年9月7日生)を迎えらえたイングランドの作曲家兼女優、マデリーン・ドリングさんの曲をご紹介します。

 ドリングさんは音楽家一家に生まれました。幼い頃から早熟な才能を発揮し、9歳から王立音楽大学の年少部でレッスンを受けた。音楽と同時に演劇の才能もかなりのものがあったそうです。卒業後は音楽家と女優を両立させながら幅広い活動をされました。残念ながら53歳の若さで脳溢血で亡くなられています。フランシス・プーランクがお好きだったとのことで、ドリングさん自身の作品にもその嗜好が反映されているようです。プーランクさんと違うのは、ドリングさんにはジャズからの影響もふんだんに受けている点でしょう。作品の多くは短い曲です。
 
 本曲は5曲からなるピアノのための作品で、それぞれの曲は「ピンク」「赤」「貴」「青」「茶」と題されています。ジャスの風味が効いたハーモニー!小気味いいノリノリのリズム!埋もれているのが勿体ない曲です。
 どの曲も面白いですが、個人的には、特に1曲目「Pink minor」と2曲目「Red glory」が印象に残りました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドリング、マデリーン:色彩の組曲

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