一日一曲(824)モクラーニャッツ、ヴァシリー:ピアノ組曲「こだま」
本日は、生誕100年(1923年9月11日生)を迎えらえたセルビアの作曲家、ヴァシリー・モクラーニャッツさんの曲をご紹介します。
モクラーニャッツさんはベオグラードで音楽家の両親のもとに生まれ、幼い頃から音楽への興味を示します。ベオグラード音楽アカデミーで当初はピアノを学んでいましたが、次第に作曲の方に興味が移るようになり、作曲家の道に進みました。ベオグラード音楽学部の作曲教授、セルビア科学芸術アカデミーの会員などの要職を歴任し、セルビアの音楽界に多大な貢献をされましたが、60歳の時にアパートの窓から飛び降りて自殺してしまいました。理由は不明とのことです。死後に妻子と未完成の膨大な作品群が遺されていたそうです。
「こだま」と題されている本日の曲は、11曲からなるピアノ組曲です。鐘の音を模した音型が頻出していて、神秘的な雰囲気が漂う曲です。晩年のモクラーニャッツさんの作品は神秘的、瞑想的な要素が強くなったそうですが、その時代の典型的な曲と言えるでしょう。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
モクラーニャッツ、ヴァシリー:ピアノ組曲「こだま」