一日一曲(831)バード、ウィリアム:乙女の歌

 本日は、没後400年(1623年7月4日没)を迎えらえたイギリスの作曲家、ウィリアム・バードさんの曲をご紹介します。

 ウィリアム・バードさんは、イングランドのテューダー朝の時代に王室礼拝堂の音楽家であったトマス・バードさんの息子として生まれ、音楽の英才教育を受けました。王室礼拝堂少年聖歌隊の一員として当時の大家トマス・タリスさんから音楽を学んだとのことです。1572年には王室礼拝堂オルガニストとなり、師のトマス・タリスさんと肩を並べることとなります。バードさんとハリスさんはエリザベス1世の手厚い保護を受けましたが、カトリック教徒であったバードさんは弾圧から逃れるため1570年代にロンドンからハーリントンに移住しします。国教を拒否したカトリック教徒に対する弾圧は1580年から更に強化され、1585年には国教忌避者リストにバードさんの名前がが記載されることとなってしまいました。その後、カトリック教徒であったジョン・ピーター卿の保護を受け、エセックスのスタンドン・マッシーで晩年を過ごされたそうです。
 バードさんは「ブリタニア音楽の父」 (Brittanicae Musicas Parens) として現代イギリスにおいて今も変わらず敬愛されています。
 声楽曲や器楽曲が特に名高いです。

 本日はチェンバロ曲の中から小品を一曲。当時の乙女はこんな雰囲気の歌を歌っていたのでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
バード、ウィリアム:乙女の歌

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