一日一曲(844)ドルーエ、ルイ:カデンツァ

 本日は、没後150年(1873年9月30日没)を迎えらえたフランスのフルート奏者兼作曲家、ルイ・ドルーエさんの曲をご紹介します。

 ドルーエさんの父親はオランダで床屋を営んでいたとのことです。1792年にアムステルダムで生まれたドルーエさんは独学でフルートを学び、7歳の時にパリ音楽院に入学しました。

オランダに駐在し、理髪師を職業とするフランス人の父親から生まれたルイ・ドルーエは、独学でフルートを演奏し始め、7歳でパリ音楽院に入学しました。16歳のときには、かの有名なナポレオンの兄弟でありオランダ王であるルイ・ボナパルトさんのフルートの教師を務められたそうです。イギリス、アメリカ、ヨーロッパなどへのツアー演奏旅行を行うなど、広く活躍され、「フルートのパガニーニ」と呼ばれていたそうです。また、大作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの親友でもあったそうです。

 本日の作品、「カデンツァ」は、通常協奏曲などで独奏楽器がソロで名人芸を披露する部分を指します。ドルーエさんのカデンツァは、ニ長調、ト長調、ヘ長調と3種類ありまして、同じ調性の協奏曲のカデンツァとして使われたものを独立した作品としたものなのかもしれません。あるいは、フルートの技巧練習用に作られた可能性もあるかと思います。「フルートのパガニーニ」の面目躍如といった作品でしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドルーエ、ルイ:カデンツァ

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