一日一曲(850)シュタイベルト、ダニエル・ゴットリープ:2台のオルガンのためのソナタ
本日は、没後200年(1823年10月2日没)を迎えらえたドイツの作曲家兼ピアニスト、ダニエル・ゴットリープ・シュタイベルトさんの曲をご紹介します。
シュタイベルトさんは1765年にベルリンで生まれ、当時の有名作曲家であるヨハン・キルンベルガーさんから音楽を学びますが、お父様によりプロイセンの軍隊に入隊させられてしまいます。シュタイベルトさんは軍隊から脱走し、放浪しながらピアニストとして活動し、1790年にパリに落ち着き、演奏及び作曲活動を行いました。その後ロンドンにも活躍の場を広げます。1800年にはベートーヴェンとピアノの腕比べを行ったそうです。その結果は惨敗だったようです(ベートーヴェンはシュタイベルトの新曲の楽譜を逆さにして譜面立てに置き、その主題を題材にした即興演奏で勝負を制したと伝えられています)。
その後、1808年頃からロシアに移住し、以後の生涯はロシアで過ごすこととなりました。演奏活動の方は1814年頃からほぼ引退され、作曲や指揮で活躍されたそうです。残念ながら今日ではシュタイベルトさんの曲が演奏される機会はめったになくなってしまっています。
本日の曲は2台のオルガンという珍しい編成の曲です。一台は移動ができるポータブルなオルガンなのでしょうね。
本曲は、「ソナタ」という題名なので、本日の演奏の部分は第1楽章で、続きがあるのではないかとにらんでいるのですが、どうでしょうか。本日お聴きの部分は、ほのぼのとしています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シュタイベルト、ダニエル・ゴットリープ:2台のオルガンのためのソナタ