一日一曲(851)岩井直溥:ポップス描写曲「メイン・ストリートで」

 本日は、生誕100年(1923年10月2日生)を迎えらえた日本の作曲家、岩井直溥さんの曲をご紹介します。

 岩井直溥さんは陸軍中将野崎貞澄男爵の孫として東京牛込に生まれました。お父様は音楽教室経営者で、日本を代表する作曲家柴田南雄さんのピアノの師だったそうです。1942年に東京音楽学校(現東京藝術大学)器楽科(ホルン専攻)に入学しますが、翌年学徒出陣により旧大日本帝国陸軍に入隊、朝鮮半島へ出征となります。その後千葉県習志野市の東部軍教育隊へ異動となり、館山市の守備隊で見習士官(准尉)で終戦を迎えます。終戦後にジャズの世界にとびこみ、トランペットも演奏。「ニューフェローズ」を結成し、東京都中央区銀座のアメリカ合衆国軍のナイトクラブで演奏したこともあったそうです。生涯手がけた作品は3000曲以上とのことで、相当の多作であったようです。全日本吹奏楽コンクールの課題曲を6曲を作曲しています。

 本曲は1976年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲として作曲されました。岩井さんが作曲当時住んでいた中野駅近くにあるブロードウェイ商店街のメインストリートの 夜明け〜朝〜昼〜夜 という一日の様子を表した曲とのことです。車のクラクションの音の描写がトランペットで奏でられています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
岩井直溥:ポップス描写曲「メイン・ストリートで」

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