一日一曲(877)シュメルツァー、ヨハン・ハインリヒ:放屁の日のためのソナタ
本日は、生誕400年(1623年生)を迎えらえたオーストリアの作曲家兼ヴァイオリニスト、ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーさんの曲をご紹介します。
シュメルツァーさんは当時最も評判が高かったヴァイオリニストの美鳥だったそうです。ドイツ語圏の作曲家として初めてヴァイオリンと通奏低音のためのソナタを出版されたそうです。勤めていたウィーンのハプスブルク宮廷で、オーストリア人としては珍しく宮廷楽長に昇進した(1679年。当時はイタリア人が宮廷楽長になることが多かった。)のですが、それからわずか数か月後に、ペストに罹って亡くなられたそうです。
では、宮廷楽長はイタリア人になることが多く、実際彼の前任の楽長もジョヴァンニ・フェリーチェ・サンチェスというイタリア人だったが、その死後、オーストリア人としては珍しいことに宮廷楽長に昇進した(1679年)。しかしそれからわずか数か月後、ペストにより亡くなった。息子のアンドレアス・アントン・シュメルツァさんも作曲家兼ヴァイオリニストになられています。
本日の曲は、ものすごいタイトルですが、曲はいたって真面目?です。ただ、時折現れる音が、何かに似ているように聴こえますので、本曲のことを知らない人は大笑いしてしまうかもしれません。こんな曲を創ってしまうあたり、シュメルツァーはユーモアあふれる方だったのかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シュメルツァー、ヨハン・ハインリヒ:放屁の日のためのソナタ