一日一曲(880)ラッシャー、ドン:Concert Variations

 本日は、生誕100年(1923年11月6日生)を迎えらえたイギリスのトロンボーン奏者兼作曲家、ドン・ラッシャーさんの曲をご紹介します。

 ラッシャーさんはイングランド中部の街ピーターバラ市で生まれました。6歳の頃には地域の救世軍のバンドでトロンボーン演奏を始めていらしたそうです。第二次世界大戦の時には王立砲兵隊の軍楽隊佐官に召集され、除隊後に音楽家としての活動を開始しました。ドン・ラッシャー・ビッグ・バンドを立ち上げる一方、マンハッタン・サウンド・ビッグ・バンドでも演奏を披露するなど、多方面で活躍されました1997年から2004年にかけてはポーツマスの海軍音楽学校のトロンボーン教授として後進の指導にも尽力されました。音楽関連の受賞は数知れず。また、2002年には音楽業界への貢献に対して大英帝国勲章が贈られています。

 本日の曲は、ラッシャーさん御自身での演奏を想定して作られた曲ではないかと思います。1楽章形式のトロンボーン協奏曲と言ってもよい形式で書かれています。本日の演奏では、ソロが危なっかしい部分もありますが、それは超絶技巧が要求されるから。トロンボーンにとっては至難の業がこれでもか、というくらい入っている曲なのでしょう。トロンボーンを演奏したことがある方なら、そのすごさがよくお分かりになられるのではないかと思います。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ラッシャー、ドン:Concert Variations

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