一日一曲(889)マデルナ、ブルーノ:ピアノ協奏曲

 本日は、没後50年(1973年11月13日没)を迎えらえたイタリアの作曲家、ブルーノ・マデルナさんの曲をご紹介します。

 マデルナさんは1920年にヴェネチアで生まれ、ローマのサンタ・チェチーリア音楽院、その後故郷ヴェネツィアの音楽院で作曲及び指揮を学びました。ヨーロッパを中心に全世界で活躍されました、一時期はアメリカのジュリアード音楽院で教鞭をとっていたこともあったそうです。不確定性を軸とした作風でイタリアの前衛音楽を牽引されていらっしゃいました。亡くなられたときは53歳。まだまだ活躍が期待されていた矢先のことでした。
 
 本日の曲は、1959年に作曲されました。途中、「グランドピアノの蓋を演奏中に乱暴に閉める」という指示があり、ピアノ制作会社からは評判の悪い曲です。そのせいか、めったに演奏されることはないとのことです。NMLには3種の録音が残っていまして、これらは貴重な演奏と言えるでしょう。本日の演奏では、蓋を閉める部分が演奏からはよくわかりませんでした。4分57秒と4分59秒の音がそれかな?とも思ったのですが、仮にそうだとしたら少し控えめに蓋を占めている印象です。ピアノの持ち主に気を使った演奏なのかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マデルナ、ブルーノ:ピアノ協奏曲

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