一日一曲(895)フェルスター、エマニュエル・アロイス:弦楽四重奏曲ハ長調

 本日は、没後200年(1823年11月12日没)を迎えらえたオーストリアの作曲家、エマニュエル・アロイス・フェルスターさんの曲をご紹介します。

 フェルスターさんは1748年に当時はオーストリア領だったシレジアのニーダーシュタイネ・バイ・グラッツに生まれました。ベネディクト会のブラウナウ修道院の附属ギムナジウムに学ぶ中で楽才を見出され、本格的に音楽の勉学を行うことになりました。少年時代から数々の協奏曲やソナタを創っていたとのことです。しかし、卒業後は1764年より経済局の役人となった父親の事務所に勤めることになりました。さらに1766年から1768年まで徴兵されてフーケ歩兵連隊に所属。ただしそこでは軍楽隊でオーボエ奏者を務められたそうです。復員後、1779年にウィーンに移り、作曲家や音楽教師として働き始めました。モーツァルトやハイドンとも親交を結ばれたそうです。また、22歳年下のベートーヴェンとも知り合いだったとのことです。数々の弦楽四重奏曲や弦楽五重奏曲、ピアノ四重奏曲のほか、オーボエ協奏曲やカンタータ、前奏曲、フーガなど、多数の作品を遺されています。ベートーヴェンはフェルスターさんの活動や創作を高く評価ていたそうです。フェルスターさんの5人の子供のうち娘さんのエレオノーレ(Eleonore)さんは有名なピアニストになられたとのことです。

 本日の曲は、数多く遺された弦楽四重奏曲の中から、作品21の1、ハ長調の曲です。優しいメロディで満ちている本曲は、多くの人が弾きながら楽しむことができそうです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フェルスター、エマニュエル・アロイス:弦楽四重奏曲ハ長調

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