一日一曲(898)アウエルバッハ、レーラ:24の前奏曲

 本日は、生誕50年(1973年10月21日生)を迎えらえたロシアの作曲家兼ピアニスト、レーラ・アウエルバッハさん(存命中)の曲をご紹介します。

 アウエルバッハさんはウラル山脈とシベリアの境目の都市チェリャビンスクで生まれ、幼い頃から音楽の才能を発揮しました。12歳で書いたオペラは、好評を博し、地元で広く上演されたとのことです。 その後若くして西側に亡命し、著名なヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルさんのグループに曲を提供するなど、活躍されてインらっしゃいます。文学の才能にも恵まれており、詩集を数冊出版されていらっしゃるとのことです。

 本日の曲は「24の前奏曲」。ピアノ曲です。数多の作曲家がこのジャンルの曲を作曲されています。ピアノで作曲されるケースが多いですが、たまにヴァイオリンなど違う楽器で作られる曲集もあります。各々の調性の特性を活かして作曲しなければなりませんし、そもそも24のまとまりのある曲集を作るのは大変な労力を要します。そのため、作る方はかなり気合を入れて?創られていらっしゃるようで、その作曲家の代表曲となっている場合も少なくありません。
 本曲もアウエルバッハさんの代表曲に位置付けられる作品になるかもしれません。全体的に幻想的な雰囲気に彩られており、多彩な響きが聴衆を魅了します。個人的には、第5番、第6番、第16番といったところが好みです。
 各曲は1~3分という短い曲で構成されていますが、最後の24番だけ少し規模が大きく、5分ちょっとの演奏時間となっています。最後は本曲集のまとめのような感じで、それまで出てきたメロディの断片がここかしこにあらわれます。
 作曲者自身のピアノ演奏でどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アウエルバッハ、レーラ:24の前奏曲

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