一日一曲(919)イェヴラーホフ、オレスト・アレクサンドロヴィチ:詩的協奏曲
本日は、没後50年(1973年12月15日没)を迎えらえたロシアの作曲家兼ピアニスト、オレスト・アレクサンドロヴィチ・イェヴラーホフさんの曲をご紹介します。
イェヴラーホフさんは1912年にポーランドのワルシャワで生まれ、程なくしてロシアに移り、1941年までレニングラード音楽院でロシアの大作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチの薫陶を受けました。卒業後は1947年に母校の講師となり、1963年には作曲の教授に昇進しています。残念ながら61歳の若さで亡くなられました。
本日の曲は、作曲者晩年の1971年に書かれました。独奏ヴァイオリンとオーケストラのための作品です。
「詩的」という題名からは、優しそうなイメージを受けますが、本曲は出だしから厳しさを突き付けられます。鋭く唸るヴァイオリンで奏でられる主題が1曲を通して変形されたりしながら何度も現れます。長く厳し道のりののち、曲はヴァイオリンが奏でる静かな高音と共に穏やかに消えていきます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
イェヴラーホフ、オレスト・アレクサンドロヴィチ:詩的協奏曲