一日一曲(942)アクシオティス、ゲオルギオス:日没
本日は、没後100年(1924年没)を迎えらえたギリシャの作曲家、ゲオルギオス・アクシオティスさんの曲をご紹介します。
アクシオティスさんは1875年にアゾフ海近くのウクライナのマリウポリで生まれました。ちょっと出征が複雑だったようです。非嫡出であったとのことです。ギリシャ人の父親は学者さんで、その妻は子宮がんのため子供を産むことができなかったそうです。アクシオティスさんの母親はウクライナ人の使用人であったとのことです。1887 年に一家はアテネに定住し、アクシオティスさんの音楽の勉学が始まりました。めました。ナポリのサン・ピエトロ・マジェッラ音楽院に進学し、1901 年に学位を取得します。卒業後はギリシャに戻り、ギリシャの文化問題に積極的に関与するようになりました。 ピレウス音楽院の初の無給院長を務め(1903~1905年)、友人ととともに美術雑誌「クリティキ」(1903~1904年)を共同創刊しました。アクシオティスさんはギリシャの音楽教育体制を強く批判し、アテネ音楽院のカリキュラムによる音楽の「ドイツ化」を嘆きました。 代わりにアクシオティスさんはギリシャの民俗音楽に基づいて「地中海の性格」を表現する教育学を主張しました。その見解はアテネ音楽院の側近の見解と衝突し、ある時点でアクシオティスさんはミコノス島に戻り、そこで作曲の傍ら公務に携わるようになります。1915年にはミコノス島共同体の会長も務められました。残りの人生をこの島で過ごし、1924年10月16日にアテネのエヴァンゲリスモス病院でエキノコックス症により亡くなられました。
本日の曲はオーケストラ曲「日没」です。ゆったりと海に沈んでいく太陽とだんだん暗くなっていく空の情景が見えるようです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アクシオティス、ゲオルギオス:日没