一日一曲(946)リース、ベンジャミン:インヴェンツィオーネ

 本日は、生誕100年(1924年1月8日生)を迎えらえたアメリカの作曲家、ベンジャミン・リースさんの曲をご紹介します。

 リースさんは満州省ハルビンでロシア系ユダヤ人の家系にうまれました。幼少期に家族はアメリカに移住し、後にリースさんはアメリカ市民権を取得しました。5歳の頃にピアノのレッスンを始め、さらに作曲も学ぶようになります。第2次世界大戦中は従軍しますが、除隊後は南カリフォルニア大学で音楽の学びを継続しました。作曲家のジョージ・アンタイルはリーズの作曲に感銘を受け、自ら指導を買って出ます。指導は4年間続きました。、リースさんは「彼は私の人生を変えた」と断言しています。指導の成果はフロム財団賞受賞となりました。1954年にグッゲンハイム・フェローシップを受賞したことで、ヨーロッパに移住し、活動されました。その後、1961年に米国に戻り、ピーボディ音楽院(1962-64年、1966-68年)、クイーンズ・カレッジ(1964-66年)、マンハッタン音楽院(1972-74年)、ジュリアード音楽院(1976-77年)などで後進の指導にあたりました。2010年に86歳で亡くなられました。作風は古典的で、無調などの現代的な音楽とは相いれなかったようです。

 本日の曲は、無伴奏ヴァイオリン曲「インヴェンツィオーネ」です。1965年、作曲者41歳の時の作品です。1966年1月にニューヨークで、名ヴァイオリニスト、ルッジェーロ・リッチさんにより初演されました。少々おどろおどろしいところもありますが、いわゆる「現代音楽」ではありませんので、集中力を切らすことなく聴けるのではないでしょうか。曲が進行するにつれてだんだんと盛り上がっていきます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
リース、ベンジャミン:インヴェンツィオーネ

リース、ベンジャミン:インヴェンツィオーネ

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