一日一曲(950)カイザー、ラインハルト:ブロッケス受難曲より「罪の縄から抜け出した私」
本日は、生誕350年(1674年1月9日生)を迎えらえたドイツの作曲家、ラインハルト・カイザーさんの曲をご紹介します。
カイザーさんはドイツ東部のヴァイセンフェルス地方で生まれました。父親はオルガン奏者だったそうで、音楽一家の出身という言ことになります。ただ、地元では父親以外のオルガニストから音楽教育を受けていたとのことです。早くも1692年には前年に設立されたばかりの大歌劇場でオペラの研究を行っていたそうです。その後1694年には宮廷作曲家になっています。歌劇やアリア、デュエット、カンタータ、セレナーデ、教会音楽、オラトリオなどなど多くのジャンルで作品を発表し、活躍されました。お得意は歌劇だったようですが、晩年の10年は主に宗教曲を作曲されていたようです。
本日の曲は1712年、作曲者38歳の脂の乗り切った時期に作曲された大作、「ブロッケス受難曲」です。
『ブロッケス受難曲』は、ドイツのバルトルト・ハインリヒ・ブロッケスによって書かれたテクストに作曲された受難曲(イエス・キリストの受難を描いた音楽作品)を指します。正式な題は『世の罪のために苦しみ死にたまいしイエス』(Der für die Sünde der Welt gemarterte und sterbende Jesus)です。カイザーさんの他にも、ヘンデル、テレマンといった大家も作品を遺しています。
本曲は2時間の大作なので、本日は最初の曲「罪の縄から抜け出した私」をお送りします。厳しい雰囲気の曲です。聴いていると身体が引き締まるように感じます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カイザー、ラインハルト:ブロッケス受難曲より「罪の縄から抜け出した私」