一日一曲(953)カヴァッリーニ、 エルネスト:30のカプリースより第8番
本日は、没後150年(1874年没)を迎えらえたイタリアのクラリネット奏者兼作曲家、エルネスト・カヴァッリーニさんの曲をご紹介します。
カヴァッリーニさんはイタリアのミラノに生まれ、ミラノ音楽院でクラリネットを学びました。お兄様はヴァイオリニストであったそうです。スカラ座の首席クラリネット奏者として長く活躍されたほか、ミラノ音楽院でも教授活動をされました。1852年から1867年までサンクトペテルブルクで演奏して15年間を過ごされています。カヴァッリーニさんは「クラリネットのパガニーニ」と評されています。自分の演奏用やクラリネットの技術習得用などの多くのクラリネット作品を遺されていらっしゃいます。
本日の曲は「30のカプリース」より、第8番です。「クラリネットのパガニーニ」と評されたカヴァッリーニさんの面目躍如といった作品でしょうか。アルペジオを含む急速なパッセージを正確に演奏するのは、相当高度な技術が要りそうです。「カプリース」という作品名は、パガニーニさんも使っていらっしゃいます。ざっと全曲聴いてみましたが、パガニーニのカプリースとは関連するテーマなどはないようでした。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カヴァッリーニ、 エルネスト:30のカプリースより第8番