一日一曲(955)ヴォディツカ、ウェンセスラス:ヴァイオリンソナタ ロ長調
本日は、没後250年(1774年6月没)を迎えらえたボヘミアの作曲家、ウェンセスラス・ヴォディツカさんの曲をご紹介します。
ヴォディツカさんは1715年頃に奴隷の身分として生まれたそうです。そこから波乱の人生を送り、晴れて自由の身となり、1732年にはバイエルン宮廷でヴァイオリニストとして働き始められました。娘のヴァルブルガ(1749年生まれ)は宮廷歌劇場の歌手になられるなど、音楽一家として活躍されました。1747年にはコンツェルトマイスターに任命され、その後州議会議員も務められるなど、活動は多方面にわたっていたようです。モーツァルト家とも親交があったとのことです。器楽曲や協奏曲、交響曲などのジャンルで多くの曲を遺されています。
本日は作品番号1の、6曲セットで出版されたヴァイオリンソナタの中から第1番のロ長調を。多くの辛酸をなめたであろう前半生があったとはとても思えない、伸びやかなメロディに気持ちが晴れ渡ります。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴォディツカ、ウェンセスラス:ヴァイオリンソナタ ロ長調