一日一曲(961)ベンソン、ウォーレン:忘れられた調べ

 本日は、生誕100年(1924年1月26日生)を迎えらえたアメリカの作曲家兼打楽器奏者、ウォーレン・ベンソンさんの曲をご紹介します。

 ベンソンさんはデトロイトで生まれ、キャス工科高校で打楽器とホルンの演奏、音楽理論を学びました。十代からプロのドラムス、打楽器奏者として活動していたとことです。1943年にミシガン大学に入学、学部生のあいだにデトロイト交響楽団のティンパニ奏者になっています。1950年から1952年にかけフルブライト奨学金に選ばれ、テッサロニキのアナトリア大学で教鞭を取り、合唱団を指導しました。帰国後はイタカ大学、南メソジスト大学、イーストマン音楽学校で指導にあたられました。イーストマン音楽学校ではリリアン・ファーチャイルド賞、キルボーン特別教授などに選ばれ、退職後の1994年には名誉教授となっています。世界吹奏楽協会や打楽器芸術協会の創設メンバーでもあります。
 作曲はほとんど独学だったとのことですが、100作以上の作品を遺されていらっしゃいます。特に合唱曲や管楽器や吹奏楽のための作品で知られています。グッゲンハイム・フェローシップ(1981年)、ウィリアム・レヴェリ作曲コンテスト受賞、ピューリッツァー賞ノミネート(1998年)など数多くの賞を受賞されています。

 本日は、お家芸である吹奏楽曲の中から「忘れられた調べ」です。1966年、作曲者42歳の脂の乗り切った時期の作品です。
 静かに始まり、ゆっくりと盛り上がり、最後は消えるように終わります。盛り上がりも劇的なものではないので、印象に残る部分が少ない曲といえるかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ベンソン、ウォーレン:忘れられた調べ

ベンソン、ウォーレン:忘れられた調べ

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