一日一曲(1006)イリーエフ、コンスタンティン:コンチェルト・グロッソ

 本日は、生誕100年(1924年3月9日生)を迎えらえたブルガリアの作曲家兼指揮者、コンスタンティン・イリーエフさんの曲をご紹介します。

 イリーエフさんはブルガリア西部の街ソフィア生まれ、11歳でヴァイオリンを始めました。国立音楽院に進学し、1946年に卒業します。在学中は教授連と活発に議論を行い、1944年には、近代ヨーロッパ音楽の技法を研究することを目的とした「ブルガリアの若手作曲家クラブ」の設立に加わっています。その後、1946年から1947年にかけて、チェコのプラハに留学し、作曲を学んでいます。1947年にブルガリアに帰国後、ラジオ・ソフィアで音楽学者として短期間働いたのち、1947年から1948年にかけて、ルースで交響楽団の設立を支援し、短期間その指揮者を務めました。このあたりの時期には、共産党より迫害も受けていたようです。1948年から1949年にかけてはソフィア国立歌劇場のバレエ団の指揮者を務めたのち、1949年にはルッセ・オペラを設立し、1952年まで芸術監督兼首席指揮者を務めました。1952年から1956年まではヴァルナ交響楽団の首席指揮者を務めた他、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団で1956-57年、1958-62年、1957-58年、1962-69年、1971-72年、1978-84年は首席指揮者を務められています。1967年より音楽アカデミー管弦楽指揮科教授に就任、後進の指導にあたりました

 本日の曲は「コンチェルト・グロッソ」です。ソロ楽器として、ピアノ、ティンパニ、シロフォンの他、ドラムスまで加えられている珍しい編成の曲です。
 荒々しい1楽章と3楽章に厳かな雰囲気の2楽章が挟まれている、という構成です。全体的に暗めの曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
イリーエフ、コンスタンティン:コンチェルト・グロッソ

イリーエフ、コンスタンティン:コンチェルト・グロッソ(MP3ダウンロード)

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