一日一曲(1022)パラット、ウォルター:ビクトリアの勝利

 本日は、没後100年(1924年3月27日没)を迎えらえたイギリスの作曲家兼オルガニスト、ウォルター・パラットさんの曲をご紹介します。

 パラットさんは1841年にイギリス中部のハダースフィールドで生まれました。父がオルガニストであったので幼少期からパイプオルガンを演奏するようになりました。「神童」と呼ばれていたようで、10歳の時にバッハの「平均律クラヴィーア曲集」全曲を暗譜で演奏したという逸話が残っています。まだ10代前半であった1854年から故郷の町のセント・ポール教会のオルガニストを務め、その後1872年にはオックスフォード大学のモードリン・カレッジのオルガニストに就任しました。さらに1882年からはウィンザー城のセント・ジョージ・チャペルのオルガニストとして活躍、1908年には、オックスフォード大学の音楽科教授に選任されました。その後、王立オルガニスト大学の学長も歴任されてました。チェスプレーヤーとしても有名だったとのことで、多才な方だったようです。

 本日の曲は合唱曲「ビクトリアの勝利」です。本曲は、1899年のビクトリア女王の80才の誕生日を祝うため、その時代の主要な作曲家および詩人のうち13名が選ばれ、作られた13曲の合唱曲の中の1曲です。力強く、高らかに歌いあげられる「ビクトリア!」が印象に残る曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パラット、ウォルター:ビクトリアの勝利

パラット、ウォルター:ビクトリアの勝利(CD)

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