一日一曲(1023)ガオス・ベレア、アンドレス:交響詩「グラナダ、アルハンブラの黄昏」
本日は、生誕150年(1874年3月31日生)を迎えらえたスペインの作曲家兼ヴァイオリニスト、アンドレス・ガオス・ベレアさんの曲をご紹介します。
ガオス・ベレアさんはスペイン北西部のガリシア州の街、ラ・コルーニャで音楽商の名家に生まれました。10歳の時にヴァイオリンでデビュー、すぐに賞をもらっています。マドリッドの国立音楽学校で研鑽を重ね、パリ音楽院への留学を計画しましたが、うまくいかず、卒業後は故郷に戻られています。キューバ、アメリカ、アルゼンチンなどでコンサートを行ったほか、1896年から1899年の間はモンテビデオのラ・リラ音楽院で後進の指導にもあたられています。1900年8月にブエノスアイレスに定住し、アルベルト・ウィリアムズ音楽院の教授に就任、活躍の幅を広げられました。1903年には、弦楽四重奏団「ガオス四重奏団」を結成しコンサート活動にも力を注ぎました。この四重奏団には妻(ヴァイオリン)も参加しています。作曲家としては、ポピュラー音楽をたくさん書かれたようですが、交響曲やご自身の楽器であるヴァイオリンの曲なども多数遺されていらっしゃいます。
本日の曲は交響詩「グラナダ、アルハンブラの黄昏」です。出だしの部分が特に美しい曲です。夕陽に照らされた城壁の風景が目に浮かぶようです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガオス・ベレア、アンドレス:交響詩「グラナダ、アルハンブラの黄昏」