一日一曲(1032)カステレード、ジャック:フルート吹きの休日

 本日は、没後10年(2014年4月6日没)を迎えらえたフランスの作曲家兼ピアニスト、ジャック・カステレードさんの曲をご紹介します。

 カステレードさんは、1926年にパリで生まれました。1944年にパリ音楽院に入学し、ピアノや作曲に関して研鑽を重ねました。音楽院在学中の1948年から1953年にかけて、ピアノ、室内楽、分析、作曲、和声の5つの賞を受賞しています。1953年にはカンタータ『La Boîte de Pandore(パンドラの箱)』でローマ賞を受賞しました。当時のローマ賞は、独身者のみ応募資格がある、ということだったのですが、受賞の少し前にカステレードさんが結婚したことから、一時は受賞が危ぶまれる事態にもなったそうです。何とか無事に受賞でき、その後4年間ローマで研鑽を重なることができました。パリに戻ってからは音楽院のスタッフに任命され、退職するまでソルフェージュ、分析、作曲を教えました1980 年代にはエコールノルマル音楽院でも作曲の教授を行っています。舞台作品から合唱曲、小規模な室内楽曲に至るまで、ほぼあらゆるジャンルをカバーしており、数多くの名誉ある委嘱や初演に恵まれました。交響曲第1番はグラン・グラン賞を受賞、1968年には国立ディスク賞を受賞など、多数の賞を受けています。

 本日の曲は、4本のフルートのための曲「フルート吹きの休日」です。4楽章からなる本曲の中で、第3楽章は4本目のフルートは「お休み(演奏しない)」ようです。のどかなメロディが広がる第1楽章、ちょいとおどけたようなメロディが楽しい第2楽章、題名にもある通りまさに夢見心地の第3楽章、軽やかな気分に満ちた第4楽章で構成されています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カステレード、ジャック:フルート吹きの休日

カステレード、ジャック:フルート吹きの休日(MP3ダウンロード)

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