一日一曲(1046)サミュエル、ゲルハルト:Hyacinth from Apollo
本日は、生誕100年(1924年4月20日生)を迎えらえたアメリカの作曲家、ゲルハルト・サミュエルさんの曲をご紹介します。
サミュエルさんはドイツのボンで生まれましたが、1939年にナチスドイツの迫害から逃れるために一家でアメリカに移住しました。イーストマン音楽院でヴァイオリンと指揮を学び、タングルウッドで名指揮者セルジュ・クーセヴィツキーに師事し、イェール大学で大作曲家パウル・ヒンデミットに作曲を学びました。1940年代後半には、サミュエルさんはパリで小さなオーケストラを率いて活躍されました。その後、短期間ブロードウェイでミュージカルを指揮、その後10年間ミネアポリス交響楽団でヴァイオリンを演奏しています。1959年から1971年までオークランド交響楽団の首席指揮者、1961年から1971年までサンフランシスコ・バレエ団の首席指揮者を務められました。また、1976年から1997年までシンシナティ音楽院で教鞭を執り、いくつかの音楽祭を指揮しています。1994年には、指揮者としてアメリカ音楽の発展に貢献したとして、ディトソン賞を受賞しています。2008年3月25日にシアトルで83歳にて逝去されました。
本日の曲は声楽曲「Hyacinth from Apollo」です。題名はギリシャ神話のヒヤシントスとアポロンのお話しを題材にしていると思われます。この神話については大作曲家モーツァルトもオペラを書いていまして、それはなんとモーツァルトさん11歳の時の作品!参考曲として挙げておきます。
サミュエルさんは、この悲劇を不吉を感じさせるような雰囲気を、あまり調整を感じさせない現代音楽的なメロディで表現されていらっしゃいます。モーツァルトさんとは好対照ですね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
サミュエル、ゲルハルト:Hyacinth from Apollo
サミュエル、ゲルハルト:Hyacinth from Apollo(CD)