一日一曲(1049)スタンドフォード、パトリック:クリスマス・キャロル交響曲

 本日は、没後10年(2014年4月23日没)を迎えられたイギリスの作曲家、パトリック・スタンドフォードさんの作品をご紹介します。

 スタンドフォードさんは1939年に本名ジョン・グレッドヒルとしてイギリス中部の街バーンズリーで生まれました。当初は法律会計士としてキャリアをスタートさせたのですが、イギリス空軍に勤務した後、音楽の道に進むことを決心し、1961年にロンドンのギルドホール音楽演劇学校に入学し、作曲を学びました。在学中にカール・マイヤー賞、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞を作曲部門で受賞されていらっしゃいます。1964年には、メンデルスゾーン奨学金を授与され、ヴェネツィアに留学して作曲家マリピエロに師事、その後ワルシャワで作曲家ルトスワフスキに師事しました。1967年、ギルドホール音楽演劇学校の教授に就任、後進の指導にあたりました。その後、同校の主任作曲教授に任命され、1972年にはギルドホール音楽学校(FGSM)のフェローシップを授与されています。1978年、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで作曲の修士号を取得されました。英国作曲家組合(British Composers’ Guild of Great Britain)の会長(1977年-1980年)、英国音楽情報センター(Sound and Musicに合併)の会長(1980年-1992年)など要職を歴任されていらっしゃいます。また、ヘルシンキの北欧音楽委員会(NOMUS)や、BBCと共同でベネズエラのラテンアメリカ音楽祭など、さまざまな国際イベントで英国音楽の代表を組織しました。1980年から1993年までリーズ・ユニバーシティ・カレッジ・ブレトン・ホールの音楽部長を務めた傍ら、ハンガリー、フランス、エストニアのコンペティティブ合唱祭の作曲、作曲、審査員としてレギュラー審査員を務められました。2014年4月に心臓発作で75歳で亡くなられました。

 本日の曲は、「クリスマス・キャロル交響曲」です。通常の4楽章形式の交響曲のなかに、クリスマスの曲か沢山挿入されています。メドレーのような形で次々と現れては次の曲にバトンタッチ。よく知っているメロディばかりなので、とても聴きやすい曲ではないでしょうか。クリスマスの音楽はこれ1曲でも事足りるかもしれませんね。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
スタンドフォード、パトリック:クリスマス・キャロル交響曲

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