一日一曲(1051)セーニ、エルジェーベト:フランス組曲

 本日は、生誕100年(1924年4月25日生)を迎えらえたハンガリーの作曲家、エルジェーベト・セーニさんの曲をご紹介します。

 セーニさんはブダペストで生まれ、ブダペストのフランツ・リスト音楽院で作曲とピアノを学びました。その後パリ音楽院に進み、在学中に作曲賞を獲得しています。その後、フランツ・リスト音楽院で教鞭を執り、音楽教育の授業や合唱団の指揮を執った。1964年以降、国際音楽教育協会(ISME)の理事を務められていらっしゃり、1970年から1974年までは副会長職も歴任されました。2019年に95歳で亡くなられました。交響曲、室内楽作品、芸術歌曲、オラトリオなど多岐のジャンルにわたり多くの曲を遺されていらっしゃいます。

 本日の曲はヴィオラとピアノのための作品「フランス組曲」です。題名からは有名なバッハの作品など鍵盤楽器の作品をイメージしてしまいがちですが、本曲では意表を突いた楽器構成となっています。曲は個性的ながら古典派と親和性の高いしっかりとしたメロディと和声に支えられて、親しみやすく聴きごたえのある作品に仕上がっています。ヴィオラリサイタルの定番曲としてもっともっと認知されてもよい、「知らざれる名曲」と言えるでしょう。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
セーニ、エルジェーベト:フランス組曲

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