一日一曲(1059)ガスマン、フローリアン・レオポルト:オーボエ四重奏のためのディヴェルティメント ニ長調

 本日は、没後250年(1774年1月20日没)を迎えらえたドイツの作曲家、フローリアン・レオポルト・ガスマンさんの曲をご紹介します。

 ガスマンさんは1729年にボヘミアのモスト(ドイツ語名ブリュクス)で金細工職人の家に生まれました。一説によると、12歳のときに家業を継がせようとした父親に反発してガスマンさんは家を出、ボローニャで本格的に音楽を勉強したとのことです。しばらく後にヴェネツィアに戻り、女子修道院のオルガニストとして活躍されました。1757年に最初のオペラを書き、以降オペラを量産、ウィーン古典派の先蹤となる18世紀ウィーンの主要なオペラ作家のひとりとなりました。1763年には、グルックの後継者としてウィーンの宮廷にバレエの作曲家として招かれました。後年宮廷楽長に昇進しています。1765年から翌年にかけてヴェネツィアに旅行した際に、アントニオ・サリエリと出会い、彼の才能を見出し、彼をウィーンに引きとり、弟子としたそうです。1771年には音楽家の未亡人や孤児を助けるための互助団体である音楽家協会の創立に参画しています。

 本日の曲は、「オーボエ四重奏のためのディヴェルティメント ニ長調」です。オーボエが主役で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの編成の曲です。弦楽四重奏から第1ヴァイオリンがオーボエと交代した、と考えるとよいでしょう。ガスマンさんは本曲以外にもオーボエ四重奏を数曲書かれていらっしゃいます。もしかしたら、オーボエの名手が近くにいて、またその方と親しかったのではないでしょうか。オーボエの音色によくマッチした、のどかで明るい曲です。オペラのみならず、室内楽作品でも佳品をたくさん作られていらっしゃいますが、坤為地ではガスマンさんの作品は演奏される機会が少なくなって志摩sています。残念なことです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガスマン、フローリアン・レオポルト:オーボエ四重奏のためのディヴェルティメント ニ長調

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