一日一曲(1060)ニコラーエワ、タチアーナ:24の演奏会用練習曲 Op. 13よりハ長調
本日は、生誕100年(1924年4月16日生)を迎えらえたロシアのピアニスト兼作曲家、タチアーナ・ニコラーエワさんの曲をご紹介します。
ニコラーエワさんはソビエト連邦ブリャンスク県ベジツァでうまれ、3歳からピアノを始めました。モスクワ音楽院に進学し、ピアノを学びます。1948年にモスクワ音楽院ピアノ科を卒業し、ピアニストとして活躍されました。1950年には、バッハ没後200周年記念のライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールにて優勝。この時に出会った作曲家ショスタコーヴィチとは、生涯にわたる親交を結びました。ショスタコーヴィチはニコラーエワのバッハ演奏に触発されて《24の前奏曲とフーガ》を作曲、これをニコラーエワさんに献呈されています。1959年にはモスクワ音楽院の講師、1965年には教授に昇進し、後進に指導にも熱心でした。ソビエト連邦の崩壊後には、求められるまま欧米各地で演奏旅行を行ないました。1993年11月13日、サンフランシスコハープスト劇場での演奏会の直後に脳内出血により倒れ、9日後に死去されました。
作曲家ニコラーエワさんは、「偉大なピアニストタチアーナ・ニコラーエワ」の陰に隠れてしまっていますが、対策も書かれていらっしゃるようです。本日ご紹介する「24の演奏会用練習曲 Op. 13よりハ長調」は24曲からなる大曲のなかの1曲です。技巧を凝らした作品で、ピアニストとしても作曲家としてもスケールの大きさを感じさせる作品です。NMLには本曲の中の数曲しか収録されていません(2024年5月4日現在)が、是非全曲の演奏をUPしていただきたいところです。
本日は自作自演版でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ニコラーエワ、タチアーナ:24の演奏会用練習曲 Op. 13よりハ長調