一日一曲(1067)モワロー、クリストフ:煉獄イ短調
本日は、没後250年(1774年5月11日没)を迎えらえたフランスの作曲家兼チェンバリスト兼オルガニスト、クリストフ・モワローさんの曲をご紹介します。
モワローさんは1700年にフランスのオルレアンで生まれました。1719年2月にオルレアンのサンテニャン大学のオルガニストに就任、その後、1738年1月にはオルレアン大聖堂のオルガニストとなり、1772 年頃までこの職を務められました。人生のほとんどをオルレアンで過ごされたとのことです。地方の作曲家であったモワローさんは、生前あまり名声を得られず、そのため今日ではほとんど完全に忘れ去られています。
本日の曲はチェンバロ独奏曲「煉獄イ短調」です。ちょっと珍しいタイトルですね。煉獄とは、カトリック教会の教義では天国と地獄の間にある場所で、死者の霊魂が天国に入る前に煉獄の火によって罪を浄化されると考えられていた場所、だそうです。その意味合いからはもっと激しい曲かと思いましたが、さほどではなく、ちょっと肩透かしを食らった感じでした。ただ、重苦しい雰囲気は煉獄にふさわしいと言えるでしょう。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
モワロー、クリストフ:煉獄イ短調