一日一曲(1069)ハーシュ、ルイス・アキーレ:ウェディング・グライド
本日は、没後100年(1924年5月13日没)を迎えらえたアメリカの作曲家、ルイス・アキーレ・ハーシュさんの曲をご紹介します。
ハーシュさんは1887年にニューヨーク市で生まれました。ニューヨーク市立大学4年生の時にベルリンに留学、シュテルン音楽院でピアノを学びました。1906年にアメリカに戻り、出版社でスタッフ・ピアニストとして働き始めたほか、作曲や編曲も数多く手がけました。作曲活動は次第に認知され、ミュージカルなどに曲を提供するようになりました。1914年に設立された「アメリカ作曲家・作家・出版者協会」の創設者の一人として、1917年から1924年まで取締役を務めるなど、こちらの方面でも活躍されています。ただ、その栄光は長くは続かず、1914年、ハーシュさんはニューヨーク市で肺炎のため36歳の若さで亡くなられました。
本日の曲は「ウェディング・グライド」です。1912年のミュージカル『パッシング・ショー』の中で使われた一曲です。なんだか聴いたことがあるメロディが出てくるな、と思われた方も多いのではないでしょうか。そうです、メンデルスゾーンの結婚行進曲のメロディが引用されていますね。本曲は人気を博していたとのことですが、親しみやすいメロディをうまく使ったところも成功の秘訣だったのではないでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハーシュ、ルイス・アキーレ:ウェディング・グライド