一日一曲(1076)ピーヒラー、アルトゥール:Freut euch, ihr Menschen allzugleich

 本日は、生誕100年(1924年4月16日生)を迎えらえたドイツの作曲家兼オルガニスト、アルトゥール・ピーヒラーさんの曲をご紹介します。

 ピーヒラーさんは1896年にドイツ北部の街マクデブルクでオペラ歌手とピアニストの両親の元に生まれました。短期間メッテンの修道院グラマースクールに通い、その後バンベルクで学び、1915年にシュトラウビングの高校を卒業しました。第一次世界大戦では従軍し、2人の兄弟が戦死する中、何とか生還を果たしました。1919年、ミュンヘン音楽アカデミーでオルガンと作曲を専攻し、卒業後はオルガンの名手として、ヨーロッパのほぼ全土を巡るコンサートツアーを行い、成功を収めています。1925年、アウグスブルクのレオポルト・モーツァルト音楽院の教授に就任、以後30年間(1945年から1955年まで音楽院院長として)後進の指導にあたられました。ナチス時代は、ピーヒラーさんの母方がユダヤ人の子孫であったため、「混血種」と見なされ、当時のドイツの帝国文化会議所は1938年に彼を追放する命令を下しましたが、アウグスブルク市はピーヒラーさんを解雇せず、数年間、市の役人と帝国文化会議所とで諍いが発生しました。ついにゲシュタポがピーヒラーさんに接触すると脅し、アウグスブルク市は1941年、ピーヒラーさんに休職を許可しました。 ピーヒラーさんは市のソチに大変感謝していたとのことです。第二次世界大戦後、ピーヒラーさんの作曲家としての名声は高まり、1961年の65歳の誕生日には、永年住んでいたランダウ市より名誉市民権を授与されるなど、数々の栄誉に浴しています。

 本日の曲は合唱曲「Freut euch, ihr Menschen allzugleich」です。google翻訳にかけると、『喜べ、皆さん』と訳されました。宗教音楽も数多く創られていらっしゃるようですが、その中の1曲です。題名の通り、明るく喜びに満ちた調べが心地よい曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ピーヒラー、アルトゥール:Freut euch, ihr Menschen allzugleich

ピーヒラー、アルトゥール:Freut euch, ihr Menschen allzugleich(CD)

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