一日一曲(1101)アンゲラー 、エドムンド:おもちゃの交響曲

 昨日、カール・ライネッケさんの「おもちゃの交響曲」を取り上げましたが、同名の曲がいくつかありましたので、本日から三日間、それらを紹介していこうと思います。

 私は「おもちゃの交響曲」は、大作曲家モーツァルトの父であるレオポルド・モーツァルトの作品と認識していました、が、調べてみると実はエドムンド・アンゲラーさんの作品であるということが分かりました。さらにこの作品、最初はハイドン作と言われていたとのことです。かわいそうなアンゲラーさんですね。まあでもお陰で作品が世に残ることとなったのかもしれないので、良し悪しであったかもしれません。ただ、いまだに本作は「ハイドン作」「レポルド・モーツァルト作」「アンゲラー作」の3種類で世に出ているようです。NMLでも3人のところに作品が置かれています。一番多いのがレポルド・モーツァルトのところでした。

 本曲は、写本によっては使うおもちゃが指定されているとのことです。その写本ではドイツのバイエルン州の著名な保養地ベルヒテスガーデンの玩具店製のおもちゃの中から、「カッコウ(Kuckuck)」、「ウズラ(Wachtel)」、「ラッパ(Trompete)」、「太鼓(Trommel)」、「ガラガラ(Ratsche)」、「雌鳥の笛(Orgelhenne)」、「トライアングル(Cymbelstern)」。を使うようにとの指示があるそうです。このおもちゃ会社と楽譜の出版会社や作曲者がタイアップして作られた作品だったりすることもあるのかな、とちょっと勘ぐってもみましたが、実際はどうなのでしょう?

 本日は前世紀の大指揮者、カラヤン指揮の演奏でどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アンゲラー 、エドムンド:おもちゃの交響曲

アンゲラー 、エドムンド:おもちゃの交響曲(CD)

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