一日一曲(1108)ニコルスキー、アレクサンドル:おお、喜ばしき光よ
本日は、生誕150年(1874年6月22日生)を迎えらえたロシアの作曲家、アレクサンドル・ニコルスキーさんの曲をご紹介します。
ニコルスキーさんはロシア西部のペンザ州にあるヴラディキノ村で生まれました。司祭の家に生まれたこともあり、幼い頃かから教会の聖歌隊で歌っていました。1897から1900年にかけてモスクワ音楽院で作曲や指揮を学びました。1894年から亡くなるまで、モスクワ教会歌唱学校(1915年~1923年)やモスクワ音楽院(1928年~1943年)など、モスクワの多くの教育機関で合唱音楽、音楽理論、対位法、音楽民族誌の教師として活躍しました。音楽の広報担当者としても活躍し、合唱や教会音楽に関する記事を多数執筆されています。作曲家としては、「新ロシア合唱派」の代表に位置付けられており、78の作品(ほとんどが合唱曲)が遺されています。
本日の曲は合唱曲「おお、喜ばしき光よ」です。静かに始まりますが、だんだんと音が強くなり、最初の盛り上がりとなります(0分39秒~1分0秒あたり)。ちょうど、暗闇の中に一筋のか弱き光が現れ、だんだんと強くなり、真昼のように輝くような、そんな印象を受けます。そこでいったん光は弱まりますが、まただんだんと輝きが増していき、二度目の盛り上がりとなります(1分39秒~2分10秒あたり)。一区切りついた後は出だしの旋律が再度現れ、三度の輝きを見せた後、ゆったりと静かに曲は閉じられます。聴き終わると心が洗われたような清々しい気分になれます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ニコルスキー、アレクサンドル:おお、喜ばしき光よ