一日一曲(1111)ミヨー、ダリウス:バレエ音楽「世界の創造」

 本日は、没後50年(1974年6月22日没)を迎えらえたフランスの作曲家、ダリウス・ミヨーさん特集の3回目です。

 1920年に『屋根の上の牛』を指揮するためにロンドンに渡ったミヨーさんは、ここでビリー・アーノルド楽団が演奏する、「ダンス音楽」にとどまらない本格的なジャズに出会いました。その魅力に目覚め、ハーレムのジャズや黒人音楽を研究し、そのリズムや音色を活かした曲を創りました。その成果として、代表作である『世界の創造』(1923年、バレエ・スエドワによって初演)が生まれました。ジャズを取り入れた作曲家としては、ガーシュウィンが有名ですが、この「世界の創造」はガーシュウィンの『ラプソディー・イン・ブルー』(1924年)よりも早く創られたものであり、高く評価されています。

 本日はその「世界の創造」です。1:序曲、2:創造の前の混沌、3:動植物の創造、4:男女の誕生、5:男女の色恋、6:春または充足感 の6つの楽章が続けて演奏される構成となっています。序曲は少し重々しいですが、その後は一転軽やかな雰囲気が主流となります。ジャズ研究の成果が存分に発揮されています。
 本日は作曲者自身の指揮でどうぞ。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ミヨー、ダリウス:バレエ音楽「世界の創造」

ミヨー、ダリウス:バレエ音楽「世界の創造」(MP3ダウンロード)

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