一日一曲(1117)オーリック、ジョルジュ:ヴァイオリンソナタト長調
本日はフランス六人組のメンバーの5人目、ジョルジュ・オーリックさんをご紹介します。
オーリックさんはプーランクと同年の1899年に南フランスの都市ロデーヴで生まれました。早熟の天才だったようで、15歳の時に作曲した作品が出版されたそうです。1930年代から50年代にかけては映画音楽分野に進出、「六人組」の理念を映画音楽に持ち込み、単純明快で屈託のない表現と、はっきりと民謡を連想させる旋律やリズム、生命力あふれるオーケストレーションで一世を風靡しました。
本日の曲、ヴァイオリンソナタト長調は1936年、作曲者37歳の時の作品で、映画音楽に取り組んでいた時期と重なります。フランス六人組の先輩格にあたる大作曲家ラヴェルが書いたヴァイオリンソナタも同じ調性(ト長調)ですが、音楽の方向性は全く違っています。分かりやすく、快活で楽しく、明るい音楽に仕上がっていて、どなたでも親しみやすい曲に仕上がっています。映画音楽のような曲のようにも感じました。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
オーリック、ジョルジュ:ヴァイオリンソナタト長調