一日一曲(1126)コシュロー、ピエール:ルイ・ヴィエルヌの思い出による子守歌
本日は、生誕100年(1924年7月9日生)を迎えらえたドイツ生まれのアメリカの作曲家兼オルガニスト、ピエール・コシュローさんの曲をご紹介します。
コシュローさんは、パリ近郊のサン・マンデ(ヴァル・ド・マルヌ)で靴工場を経営する裕福な工場主の家に生まれました。13歳の時、転地療養先の南フランスの村の教会でパイプオルガンと出会ったことが、戸主ローさんの人生に大きな影響を与えました。を発見しました。法律の勉学と音楽とで悩んだ結果、音楽の道を選び、1943年にパリ音楽院に入学しました。1949年に和声で第1位を獲得して音楽院を卒業後、ル・マン音楽院の院長に任命され、7年間務められました。1955年にはパリのノートルダム大聖堂のオルガニストに就任しています。この職は1984年に亡くなるまで続けられました。1961年には、ニース音楽院の院長に就任し、1979年まで勤められていらっしゃいます。その後、リヨン音楽院の院長も務められました。妻はピアニストで作曲家のニコール・ラクロワ、息子は指揮者でトゥール音楽院長のジャン・マルク、娘はハープ奏者マリー・ピエールの音楽一家です。
本日の曲は「ルイ・ヴィエルヌの思い出による子守歌」です。ルイ・ヴィエルヌは、先輩格のオルガニスト兼作曲家です。尊敬する偉大な先人を偲んで書かれた曲ということになります。終始静かで穏やかな流れが続いていきますが、だんだんと音量も大きくなり、盛り上がります。それは突然終わりを迎え、一旦小休止で音楽の流れは中断しますあ、また静かにこれまでのメロディが繰り返されていきます。全体的に変化がゆったりとしているので、とらえどころがないように聴こえる方もいらっしゃるかもしれません。心地よい雰囲気に包まれる6分半をただただ体験するのも良いかと思います。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)