一日一曲(1131)アラン、オリヴィエ:追憶
本日は、昨日ご紹介した作曲家の娘(次女)である、オルガニスト兼作曲家、オリヴィエ・アランさんの曲をご紹介します。
オリヴィエ・アランさんは1918年に作曲家兼オルガニストのアルベール・アランのもとに生まれました。兄は同じく作曲家兼オルガニストのジャン・アラン、妹は世界的オルガニストのマリー=クレール・アランという音楽一家でした。パリ音楽院で学び、作曲と音楽分析で第1位を獲得しています。1950年、サンジェルマン・アン・レー音楽院の院長に就任し、1964年まで勤務しました。1960年から1974年までパリのエコール・セザール・フランクのディレクターを務め、1976年にはパリに国立レギオン音楽院を設立し、1985年までそのディレクターを務め、音楽分析と室内楽のクラスを教えました。作曲家としては、さまざまなジャンルで200近い作品を遺されていらっしゃいますが、そのほとんどはまだ未発表となっています。えました。彼の著名な学生には、作曲家のアラン・ギャニョンがいます。
本日の曲は、フルートとオルガンのための小品、「追憶」です。ピアノの代わりのオルガンを使用しているところがちょっと珍しいですが、もともとオルガニストで、オルガンと関係の深い音楽一家の出身ということで、この編成で作曲されたのは、自然の流れだったのかもしれません。作曲されたのは1973年ということで、兄ジャンの追憶ということで書かれた作品とのことですが、亡くなられてから30年以上たってからの追憶ということになります。静かな流れの作品です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
アラン、オリヴィエ:追憶