一日一曲(1157)クーパー、ミルドレッド:桃源郷
本日は、没後50年(1974年8月9日没)を迎えらえたアルゼンチン生まれのアメリカの作曲家、ミルドレッド・クーパーさんの曲をご紹介します。
クーパーさんは1887年にアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで生まれました。父親はイギリス人、母親はアルゼンチン人でした。アルゼンチンのウィリアムズ音楽院で本格的な音楽の勉強を始め、その後イタリア、ドイツ、フランスでさらなる研鑽を重ねました。ニューヨークのデビッド・マネス音楽学校で9年間ピアノを教えた後、1927年に子供たちと一緒にカリフォルニアに移り、サンタバーバラにスタジオを設立し、そこを活動の拠点としました。そこで2台のピアノで最初の4分の1音を2番目の4分の1音高くチューニングする実験を始めました。いわゆる「四分音音楽」です。クーパーさんはこの四分音音楽の創始者として活躍されました。
本日の曲は2代のピアノのための曲、「桃源郷」です。1930年、作曲者43歳の時の作品です。本曲が四分音音楽の最初の作品とのことです。町立の狂ったピアノで演奏されているように聴こえます。気持ち悪く聴こえる方もいらっしゃるのではないでしょうか。聴いていて、題名のような境地にはなかなか入っていけないように思えるのですが…。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クーパー、ミルドレッド:桃源郷