一日一曲(1177)エイトケン、ヒュー:アスペン協奏曲
本日は、生誕100年(1924年9月7日生)を迎えらえたアメリカの作曲家、ヒュー・エイトケンさんの曲をご紹介します。
エイトケンさんはニューヨーク市で生まれ、ブロンクスで育ちました。ニューヨーク大学で2年間化学を学びましたが、陸軍に入隊するために退学し、第二次世界大戦では空軍のナビゲーターを務めました。戦争中に作曲が真の使命であることに気づき、1946年から50年まで復員軍人援護法を使用してジュリアード音楽院に入学し音楽の研鑽を積みました。1950年に修士号を取得し、作曲家として活動されました。1960年から1970年までジュリアード音楽院で教鞭をとり、その後ニュージャージー州のウィリアム・パターソン・カレッジの音楽教授として後進の指導にあたられました。
本日の曲は「アスペン協奏曲」です。ヴァイオリンのための協奏曲ですね。エイトケンさんの2番目のヴァイオリン協奏曲とのことで、1989年8月9日にアスペン音楽祭でピーター・ジャッフェ指揮のアスペン・シンフォニアと初演したジョセフ・アントン・スウェンセンの依頼により作曲されました。それで「アスペン協奏曲」という名がつけられたようです。個人的には第1楽章がおもしろかったです。オーケストラの前奏部分、そして独奏ヴァイオリンが入ってくる部分など、清新な響きに心打たれました。時代的には現代の音楽ですが、聴きやすい曲でした。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
エイトケン、ヒュー:アスペン協奏曲