一日一曲(1179)ハスハーゲン、クラウス:瞑想
本日は、生誕100年(1924年8月31日生)を迎えらえたドイツの作曲家、クラウス・ハスハーゲンさんの曲をご紹介します。
ハスハーゲンさんはインドネシア・ジャワ島のスマランで生まれ、幼少期をそこで過ごしました。1935年にドイツのテューリンゲン州の寄宿学校に送られましたが、そこで音楽と出会いました。1943年にドイツ国防軍に徴兵されましたが、戦争で受けた傷により、ピアニストとして道は絶たれてしまいました。レンガ職人、製図工、測量士の助手など様々な職を転々とした後、1945年にバート・ザルツフレンのフェルスターリング音楽院で音楽理論と合唱指揮を学ぶこととなりました。1946年にデトモルトに新しく開校した北西ドイツ音楽アカデミーに移りました。ケルンの西ドイツ放送会での最初のインターンシップの後、1951年から66年までハノーバーの北ドイツ放送会でラジオ音楽の音響エンジニア、編集者、作曲家として活躍されました。1966年から89年にかけて、ニュルンベルクのバイエルン放送の音楽部門の責任者として働きました。特にムジカ・アンティクア、民謡、現代音楽の分野で活躍しました。1968年、アルス・ノヴァ・アンサンブル・ニュルンベルクの設立を開始し、アルス・ノヴァ・デイズをスタートさせました。1950年代以降、ドイツ音楽評議会の若手アーティストの全国コンサートセレクションの責任者、ボンのドイツ音楽コンクールとバイエルン音楽評議会の理事、ニュルンベルク市の文化諮問委員会の委員長、後にニュルンベルク国際オルガン週間の運営委員会のメンバーなど、数多くの文化委員会で活躍されました。
本日の曲は「瞑想」です。打楽器のための音楽です。本曲はタイトルは「瞑想」ですが、どちらかというと「迷走」の方が近いように思います。この曲で瞑想してみたのですが、休止の部分は良いのですが、打楽器が演奏される部分は、結構うるさく聴こえる部分が多く、瞑想に集中できませんでした。あるいは、瞑想初心者が瞑想中に瞑想に集中できずに様々なことを思い浮かべる様子を音楽にしたものなのかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハスハーゲン、クラウス:瞑想