一日一曲(1191)シュミット、ハインリヒ・カスパール:フルートソナタ イ長調

 本日は、生誕150年(1874年9月11日生)を迎えらえたドイツの作曲家、ハインリヒ・カスパール・シュミットさんの曲をご紹介します。

 シュミットさんはドイツ南部の街ランダウで生まれました。少年時代、シュミットさんは学校の教師であり合唱指揮者であった父親と一緒に音楽を学びました。また、レーゲンスブルク大聖堂の少年合唱団で数年間歌いました。ミュンヘン・アカデミー・デア・トンクンストに入学し、作曲を学びました。1905年にはミュンヘンアカデミーで音楽教師の職を得、1919年には正教授に昇進しました。第一次世界大戦後は演奏家と作曲家の両方で活躍しています。1921年にカールスルーエ音楽院の所長となり、1924年にはアウグスブルク音楽学校(現在の音楽院)の所長に就任しています。1953年にミュンヘン近郊のガイゼルブラッハで78歳で亡くなられました。

 本日の曲はフルートソナタです。1939年、作曲者65歳の時の晩年の作品です。この頃にはシュミットさんは公的な仕事からは引退されていたようです。伸びやかなメロディの第1楽章、速い動きの第2楽章、しっとりと落ち着いた第3楽章、重々しい出だしから軽快なメロディへの変わり身が印象的な第4楽章の4つの楽章で構成されています。親しみやすい曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シュミット、ハインリヒ・カスパール:フルートソナタ イ長調

シュミット、ハインリヒ・カスパール:フルートソナタ イ長調(CD)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です