一日一曲(1203)ホルスト、グスターヴ:ブルックグリーン組曲

 本日は、生誕150年(1874年9月21日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、グスターヴ・ホルストさん特集の4回目です。

 1923年にレディングで行われた演奏会において、ホルストさんは足を滑らせて転倒、脳震盪を起こしてしまいます。事故後の経過は良好とみられていましたが、指揮活動、出版のための準備、教職などの負担が重荷となり、医師の指示により1924年中の全ての仕事をキャンセルし、タスクテッドで静養しました。1925年にセント・ポール女学校には復職を遂げたのですが、それ以外のどのポストにも戻ることが出来ませんでした。ただ、他の職務から解放されたことにより、作曲家としての生産性はたちまち向上、作品を量産することとなります。以後、亡くなられるまでの約10年間で、生涯の作品のおよそ四分の一を創られました。

 本日の曲は「ブルックグリーン組曲」です。本曲は死の前年、病床で作曲されました。単なる若い奏者向けの簡略版や鍵盤楽曲を簡単に管弦楽編曲したものではなく、セントポール女学校管弦楽団の若い学生にとっても十分に平易な作品を作ろうという意図を持って作曲されたとのことです。セントポール女学校がロンドン、ハマースミスのブルック・グリーンに所在していることから本曲の題名がつけられました。1913年に作曲された「セントポール組曲」と対をなす作品と位置付けられています。
 曲は3曲から構成されています。

 第1曲 前奏曲
 第2曲 エア
 第3曲 舞曲

 1934年の非公式な場で初演されたとのことですが、その演奏会がホルストさんが出席した生涯最後の演奏会となった、とのことです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ホルスト、グスターヴ:ブルックグリーン組曲

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