一日一曲(1210)トムリンソン、アーネスト:小セレナード
本日は、生誕100年(1924年9月19日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、アーネスト・トムリンソンさんの曲をご紹介します。
トムリンソンさんはイギリスのランカシャー州ローテンストールで生まれました。音楽一家だったそうで、弟さんも音楽家になられたようです。9歳の時にマンチェスター大聖堂の聖歌隊員となり、1939年にヘッドボーイに任命されました。16歳でマンチェスター大学とロイヤル・マンチェスター音楽大学への奨学金を獲得、作曲の研鑽を積みました。1943年にはイギリス空軍に入隊し、1944年から1945年にかけてフランスで勤務した。1945年にイギリスに戻り、大学生活を再開、1947年に作曲の音楽学士号を取得、同時に王立オルガニスト大学のフェローと王立マンチェスター音楽大学の準会員になりました。その後ロンドンでアルカディア・アンド・ミルズ・ミュージック・パブリッシャーズ(1949-55)のスタッフ・アレンジャーとして働き、ラジオやテレビ放送、ステージやレコーディング・スタジオでの仕事に従事しました。1949年にBBCで最初の作品を放送し、1955年までに彼は自身のオーケストラ「アーネスト・トムリンソン・ライト・オーケストラ」を結成、活躍の幅を広げられました。2012年には、これまでの音楽に関する貢献により、大英帝国勲章(MBE)のメンバーに任命されていらっしゃいます。
トムリンソンさんは主に軽快なオーケストラ作品の作曲家として知られており、序曲、組曲、狂詩曲、ミニチュアなど、かなりの数の作品を生み出しました。
本日の曲は管弦楽曲「小セレナーデ」です。トムリンソンさんの作品の中で最も人気がある曲の一つです。1955年、弱冠31歳の時に作曲されました。柔らかな夢見心地なメロディに包まれて幸福な気持ちになります。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トムリンソン、アーネスト:小セレナード