一日一曲(1217)グレコ、ビンセンテ:ロドリゲス・ペニャ
本日は、没後100年(1924年10月5日没)を迎えらえたアルゼンチンの作曲家兼バンドネオン奏者、ビンセンテ・グレコさんの曲をご紹介します。
グレコさんは1888年にブエノスアイレスで生まれました。家は貧しく、グレコさんは学校に行く代わりに新聞配達員などで働いていたそうです。1903年頃の10代の頃から、ギター演奏や歌など、音楽に親しむことが多くなりました。14歳の時に両親からバンドネオンを送られたことが人生の転機になりました。ほぼ独学で演奏技術を身につけ、ブエノスアイレスの主要な移民地区の1つであるラボカで人気のバーやラウンジでバンドネオンの演奏で稼ぐことから始まり、しばらくしてサンペドロでデビュー、その後サンニコラス、バラデロ、ロサリオなどでも演奏するようになりました。タンゴを専門とするオーケストラを意味する「オルケスタ・ティピカ」と呼ばれる最初のグループを率い、そのグループは「オルケスタ・ティピカ・クリオラ」と呼ばれていました。グレコさんの書いたタンゴ曲はよく売れ、グレコさんというとタンゴ音楽の代名詞となるまでになりました。残念なことに1924年に36歳の若さで亡くなられました。
本日の曲は「ロドリゲス・ペニャ」です。本曲も非常に人気のあった曲で、今では本曲はタンゴの「古典」になっています。能書きは不要でしょう。グレコさんのタンゴ音楽を存分にご堪能ください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
グレコ、ビンセンテ:ロドリゲス・ペニャ