一日一曲(1238)デスデーリ、エットーレ:シンコペーションによる前奏曲、コラールとフーガ
本日は、没後50年(1974年11月23日没)を迎えらえたイタリアの作曲家、エットーレ・デスデーリさんの曲をご紹介します。
デスはデーリさんは1892年にイタリア北部の街アスティで生まれました。トリノ音楽院で作曲を学び、1921年に卒業しました。トリノ音楽院在学中になんと建築学も並行して学び、1920年に学位を取得されていら者います。当初は建築家として生計を立てようと試みられたとのことですが、そこから音楽の方に転身されたとのことです。1933年から1941年までアレッサンドリア音楽院の院長を務め、その後ミラノ音楽院やボローニャ音楽院の教授を歴任されています。1963年に引退されました。カンタータ《ヨブ》(1927年)などの宗教音楽の作曲家として知られていますが、器楽曲や歌曲も手懸けており、ジャズに触発された楽曲もいくつか遺されています。
本日は、ジャズの影響をふんだんに受けたピアノ曲「シンコペーションによる前奏曲、コラールとフーガ」をご紹介します。1934年、作曲者42歳の時の作品です。短い曲ですが、楽しい曲です。個人的には、第2曲のコラールと第3曲フーガの前半部分が気に入りました。ちょいとカプースチンさんとも相通ずる部分があるのではないかな、とも感じました。カプースチンさんの先駆けという部分もありそうな気がします。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
デスデーリ、エットーレ:シンコペーションによる前奏曲、コラールとフーガ