一日一曲(1240)フーバー、クラウス:…嘆き…ルイジ・ノーノのための
本日は、生誕100年(1924年11月30日生)を迎えらえたスイスの作曲家、クラウス・フーバーさんの曲をご紹介します。
フーバーさんはベルンで生まれ、スイスの音楽大学でヴァイオリンを専攻しました。が、手を痛めてしまい、作曲科に転向しました。そこからベルリンに渡り、作曲家ボリス・ブラッハーに師事して研鑽を重ねました。1959年にISCM国際作曲コンペティションで優勝、その後もいくつも賞を受けていらっしゃいます。1964年、バーゼル音楽アカデミーの作曲クラスを受け持つこととなり、その仕事は1973年まで継続されました。その後ドイツのフライブルク音楽大学に移り、後進の指導にあたられました。1969年、BOSWIL国際作曲フォーラムをスイスに創設、世界中の40歳以下(設立当初は45歳以下)の作曲家を惹きつけました。1991年、フライブルク音楽大学の教師を定年退職されました。その後2010年まで作曲を続けられました。2017年に92歳で亡くなられました。
本日の曲はヴィオラ独奏曲「…嘆き…ルイジ・ノーノのための」です。ノーノさんはイタリアの現代音楽の作曲家で、今年が生誕100年にあたっています。ちょうど本年1月29日にご紹介しています。今回偶然見つけましたので、ちょうど良い機会ということで取り上げることにいたしました。フーバーさんはノーノさんと同じ年生まれだったのですね。
ポツポツと途切れ途切れの音の塊が現れては消えていくような感じの曲です。静かな、ひそやかな響きの中に、厳粛さや哀悼の意が込められているように聴こえます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フーバー、クラウス:…嘆き…ルイジ・ノーノのための