一日一曲(1245)フォーレ、ガブリエル:パヴァーヌ
本日は、没後100年(1924年11月4日没)を迎えらえたフランスの作曲家、ガブリエル・フォーレさん特集の2回目です。
ヴァイオリンソナタ第1番の成功で、順風満帆な人生を歩み始めたフォーレさんですが、1877年7月に婚約、同年11月に婚約破棄と、私生活の上で大きな出来事がありました。この出来事は結構な痛手となりました。友人サン=サーンスは気晴らしを兼ねてフォーレを
ヴァイマルへ連れていき、大作曲家で伝説のピアニストとして名高いフランツ・リストに引き合わせました。この旅をきっかけにフォーレさんは外遊を好むようになり、以降生涯にわたって旅行に耽るようになりました。その後、フォーレさんは1883年に結婚されています。このころ、作曲から得られる対価は雀の涙であった、と伝わっています。出版社は作品を即金で買い上げることがほどんどであったので、フォーレさんが印税を受け取ることがなかった、とのことです。ある[60]。この時期にフォーレさんは多くのピアノ曲や歌曲に加えて大規模作品を複数書いているが、数回の演奏の後にその大半を破棄してしまっており、モチーフを再利用するためにいくつかの楽章を手元に残したのみであったとのことです。ただ、この時期の曲で残された曲には、後に代表作と評される「パヴァーヌ」や「レクイエム」があり、実り豊かな時期だったようです。
本日は、その傑作のひとつ、「パヴァーヌ」をご紹介します。本局は1886年に管弦楽曲として作曲されましたが、翌1887年に合唱パートが追加されました。今日では合唱入りとなしと、どちらも演奏されることから、管弦楽曲にも合唱曲にも分類されています。本日は合唱付きの方をお聴きください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
フォーレ、ガブリエル:パヴァーヌ
フォーレ、ガブリエル:パヴァーヌ()