一日一曲(1277)パーゼ、エルセ・マリー:ファウスト
本日は、生誕100年(1924年12月2日生)を迎えらえたデンマークの作曲家、エルセ・マリー・パーゼさんの曲をご紹介します。
パーゼさんはデンマーク中部の街オーフスで生まれました。オーフスの人民音楽学校で音楽のレッスンを受けました。第二次世界大戦中、パーゼさんはデンマークのレジスタンスに参加し、果敢に戦いましたが、1944年9月13日、ゲシュタポに逮捕され、刑務所に収監されました。刑務所の中で作曲をされていたとのことです。戦後、音楽院で最初はピアニストとして訓練を受けましたが、投獄時の後遺症のため断念、作曲家の道に進むことになりました。後には「デンマークの電子音楽の祖母」と評価されるまでになりました。
本日の曲は、電子音楽「ファウスト」です。かの有名なゲーテの作品を音楽化したものですね。このテーマもこれまで数多の作曲家に採り上げられてきました。
本曲は5つの部分から構成されており、それぞれ次のような題名がつけられています。
「空のプロローグ」
「ファウストとメフィスト」
「ファウストとマグレーテの愛」
「マルグレーテの非難」
「ブロックスビャウとヴァルボルグスナットへの旅」
4曲目には「語り」のようなものも入っていました。
本曲、個人的にはどうしても苦手です。解説があったらまだ理解の足しになるかもしれませんが、恐らく解説があっても本曲はあまり好きにはなれないでしょう。これも一つの芸術なのでしょうが。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パーゼ、エルセ・マリー:ファウスト